夜勤

介護施設の一人勤務、ワンオペはきつい?

ワンオペはワンオペレーションの略です。

介護施設で人手がいない際、なんでも一人で行わなければならない一人勤務の事を指します。

近年、きついワンオペが原因で業務過多になってしまい、結果過労死してしまった、など現在深刻な社会問題になっています。

これは介護施設も同じ状況でワンオペは様々な問題をはらんでいるのです。

きつい介護施設の一人勤務ワンオペが招くとは問題点とは?

一人勤務を続けていると現場ではどういった事態に陥るのでしょうか、いくつかご紹介します。

一人勤務では休憩時間が取れない

一人で数人分の業務をこなしていると、当然ですが休憩時間は取れません。

休憩が取れないという事は疲労が蓄積されていきます。

集中力も途切れますし注意力も散漫になります。大きな事故に繋がる恐れも出てきます。

品質、サービスの質の低下

ワンオペ業務ですので基本的に一人で介護の現場を管理する事になります。

時間は限られている中で自分の仕事プラスアルファ他の職員の業務もしなければならない状況だと、どうしても合理性重視、時間との戦いになりますから手際よくしなければなりません。

合理性のみ追及していくと最終的には品質の低下、サービスの質の低下につながってしまうのです。

私の実体験なのですが、小さな飲食店に入りました。

すると配膳が下げられていないテーブルがいくつか目立ちました。後に気づいたのですが、従業員がお一人しかおらず、注文から調理、配膳、会計を一人で行っていました。

注文のため店員さんを呼ぶと「すみません、従業員私しかいないので少々お待ちください」と慌てて返事をされていました。

お会計をするレジの前でもお客様が待っている状態、配膳は下げられていない、料理が間に合わない。

「ああ、これがワンオペか」と悪循環を感じると共に現場の大変さを感じました。

イレギュラーな対応が出来ない。

ワンオペだと現場を回すだけで精いっぱいです。

従って普段の介護業務にはないイレギュラーな事が起きるとさあ大変。何かを得るには何かを捨てなければなりません。

咄嗟の状況判断や柔軟性、スピード、様々なものが求められます。

サービスを提供する仕事だと時間に追われても良い物は提供できません。

介護業務ではワンオペはあるの?

近年でも介護施設のワンオペが問題視されています。

提供するサービスによる部分が大きいのですが、確かにワンオペになってしまう状況があります。

実際の業務内容、そしてなぜそのような状況になるのか合わせて見ていきましょう。

休憩時

休憩の取り方は施設によって異なります。

1人だけ事務所に待機して残りの人が休憩に入るパターン、職員の半分ずつ休憩に入るパターンなど様々です。

もしも1人だけ事務所に待機、となると必然的にワンオペになります。

ただし日勤なら休憩室に職員がいらっしゃるので緊急時はそちらに助けを求める事が出来るのでまだ安心です。

夜勤

夜勤は職員数が少ないので一人勤務になりがちです。

通常の業務では現場で一人にならないようにシフトを組んでいます。しかし予想もしていない事が介護の現場では起きてしまうので、どうしてもワンオペになりやすい環境ではあります。

雇用者数が少ない

職員の数が少ない施設だと非常に大変です。

もしもワンオペをしなければならない状況になった際、他の職員の休憩時間など関係無く現場に出なければなりません。

従業員、一人ひとりの負担が大きなものなってしまうと疲労度が増します。そうなるとどんどん人が辞めていく、悪循環に陥ってしまいます。

介護職員が現場で大変な点は?

夜勤時のコール

夜勤時、職員2人で回す施設が存在します。

3階建ての入居施設が1フロア3ユニットで回している、とするなら日中は1ユニット8名程。

夜勤になれば1ユニット1名で回す施設もあります。

どちらにせよ夜勤時の業務は普段からワンオペに近い状況での業務になります。

2人で入る介護施設の場合、休憩を2人で同時に取ると事務所に誰もいなくなりますので1人ずつ入る事になります。

休憩時間について、1時間を数回取るのか、又は2~3時間纏めて取るのか施設によって異なります。従ってどうしても休憩時間時はワンオペの状況になってしまうのです。

夜勤だとご利用者様は睡眠中ですので「日中に比べるとそれほど忙しくないだろう」と感じるかもしれません。

夜勤の業務はオムツ交換、トイレ誘導、見回りに加えて雑務があります。

業務内容だけ見てみると大変さを感じないかもしれません。

しかし状況はワンオペです。

現場に自分一人しかいません。

ご利用者様のお部屋には何かあった時、または職員に用事がある時のために“コールボタン”が設置されています。

ワンオペ時にコールが鳴るケースは珍しくありません。

例えばオムツ交換の時間の際、コールが鳴ったとします。

そうするとそちらを終わらせてコールの鳴った部屋へ行き何が起こったのか確認しに行きます。

「喉が渇いたので飲み物が欲しい」という訴えなのかまたは「体調が悪くなった」といったという訴えなのか、すぐに終わる用事なのか緊急性が高い用事なのか行ってみなければ分かりません。

そちらの用事が終わりまたオムツ交換に戻るのです。

人間相手の仕事ですから予定通りというわけには行きません。ある程度はイレギュラーな事態も予想して業務に取り組みますが中々思い通りにはいきません。

従って一人勤務の介護施設では夜勤時、何か業務に取り組んでいる際にコールが鳴らないか、かなりドキドキして作業しなければなりません。

緊急搬送

上記でご説明した“コール”が鳴った際、どうしても現場が回らなければ休憩中のスタッフに手伝ってもらう事が出来ます。

しかし今回ご説明する“容態急変”や“緊急搬送”になるとそうはいきません。

サービスの種類によっては医師または看護師がいる施設もあります。

しかし通常の入居施設になるといない所が殆どです。(サービスの種類よって医師や看護師等の有資格者の配置条件が異なります。)

夜勤時に緊急事態になった場合、ご家族様に連絡を取り救急車に同行しなければなりません。同行するという事は現場を離れるという事になります。

従って強制的にワンオペになってしまうのです。

こればかりはどうしようもありません。

小さい施設なら対応可能ですが、3階建てなど大きな施設になると大変です。

管理者の方に連絡を取り緊急で人員を補充してもらうか、状況を説明して別フロアの職員に手伝って頂く、もしくは病院が併設されている施設なら病院で夜勤中の職員をお借りするしかありません。

施設によっては緊急事態があった場合、ワンオペが避けられない状況になってしまうと言えるでしょう。

介護施設の一人勤務はミスが増えるから問題がある

今回は介護施設でのワンオペについてご紹介致しました。

人間の命を預かる場所ですので余裕をもって業務に取り組めるよう徐々にワンオペになる機会は減ってきてはいます。

しかしまだまだ利益を追求しすぎて人件費を削ってしまい、結果ワンオペになる状況が増えてしまう介護施設があるのも事実です。

介護の経験がある方ならお分かりいただけると思いますが、夜勤時のワンオペは心身ともに疲労します。

「コールがなったらどうしよう」「容体が急変しないだろうか」など、普段の業務に加えて心配事が付きまといます。

現場に一人になると緊張感から疲労度も増してミスが増える傾向があります。

ワンオペはしないに越したことはないですし、施設側もワンオペにならないよう配慮が必要だと感じています。

※夜勤についてはこちらの記事も参考にご覧ください。

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