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介護職の夜勤でおこるあるある事故「大変な所」「面白い所」

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皆さんは病院や介護施設に行った事はありますか?

行った事がある方ですと平日のお見舞いなどは仕事が終わってから面会時間までいらっしゃる、なんてこともあると思います。

面会時間は大体午後8時~9時までで、それ以降は施設を出なければなりません。

そこで面会時間後の施設でで行われる介護職の仕事ってどんな感じなのか、夜中の施設ってどういう感じなの?興味ありますよね?

介護の夜勤って大変そうだ、なにか面白い事とかありそう。

そんな「夜勤あるある」の大変な所と面白い所を分けてご紹介致します。

介護職の夜勤あるある「大変なところ編」

救急搬送

夜勤の仕事はしんどいと良く聞くけど、具体的にどこらへんが大変なのか。

介護職の夜勤を経験された方なら共感頂ける、夜勤でよくある大変な部分をご紹介致します。

夜中の緊急搬送

夜勤中で起きてほしくない出来事でも1位2位にランクインするのが緊急搬送です。

これは私の経験上ですが夜中の方が頻度は高いです。。緊急搬送の何が大変かといいますと職員の人数が少なくなる、という事なのです。

施設の規模にもよりますが日中は大体職員は10名ほどいて、ご利用者様がテレビを見て会話されたりカラオケをして楽しんだり、と施設全体が大変賑やかです。

しかし夜勤になると静かな施設内で職員2人っきりになります。

そして緊急搬送で一人付き添いになると、たった一人になってしまうのです。夜勤職員は一人で見回りや対応に追われるのです。これが想像以上に心細い。

気持ち的にも「何かあったらどうしよう」と、そればかり頭をよぎります。

もちろん休憩時間も仮眠なんか出来たものではありませんし不安で仕方ありません。

介護施設の一人勤務、ワンオペはきつい?

夜勤後の残業

交代時間が来たので夜勤業務が終わり、さあ帰って休もう。とは中々うまくいきません。

自分と交代だった日勤の職員さんが休みになることがあります。

そうした場合は決まって残業です。

「職員いないから〇〇さんのお風呂だけ入れってあげて」と指示が出る事もしばしば。

朝方に帰れると思いきや、もうすぐお昼だ。って事は夜勤ではよくある事です。

夜勤の休憩時間

施設というより、組織の大きさによる事が多いですが、夜勤の休憩時間というものはあってないようなものです。

夜勤は入居者が寝ているから何しているの?という疑問が浮かぶかもしれません。

実際は時間が全く足りません。

一晩で特に用事もなく何十回と呼び出しコールを鳴らす方がいらっしゃいます。

「またか、どうせ何もないだろう」と無視するわけには行きませんので、必ずお部屋まで様子を見に行かなければいけません。

また夜になると元気に歩き回る入居者様もいらっしゃいます。

起きているだけならいいのですが、エスカレートすると他の入居者様のお部屋に入って行かれることもあります。

このようにじっとパソコンに向かって書類作成をする時間、日報書く時間、といったまとまった時間がありません。

ここ数年で注目されている労働時間の問題で、大きい組織だと会社全体で休憩時間を取るよう徹底している施設もあります。

逆に小さな組織の施設だと「休める時に休んでください」といった考え方が蔓延しています。

一概には言えませんが夜勤といえども労働なのだから休憩が取れる、といった考え方は予測不能なトラブルも考えられ、職員の数も少ないですので実際問題、難しい所なのです。

夜勤のパート職員

近年言われているライフワークバランス(仕事と私生活の両立)を大切にしている職員が多く、夜勤をやりたがらない傾向が強くなっています。

じゃあ夜勤は誰がするのか?

そこはパートやアルバイトの方にお願いしています。

他の施設で日勤働いて、夜勤は週に2~3回働いて頂いています。

パートの中には65歳や70歳の方もいらっしゃいます。この年齢になるとご自身も週に数回、そういった介護施設を利用しながら介護施設で働くといった老々介護のようなケースが珍しくありません。

働いてくれるのは非常に助かります、しかし週に2~3回来てもご利用者様の普段の様子が分かりません。ゆえにお願いできる仕事が決まってきてしまうのです。

毎日入っている職員が良い、と欲を言ってしまえばキリがありません。

しかし、そういった方にお願いしなければならないほど介護業界の人材不足は問題となっているのです。

夜勤の大変な所まとめ

介護の現場は人間の生命を預かる所でもあります。夜中になると体調が急変することだってあります。その際はもちろん職員の数も少ない中対応しなければいけません。

「今夜体調崩れる」と分かっていればまだ良い方で、予想していなかったトラブルに見舞われる事の方が遥かに多いです。

介護職で働いている方々はこういったケースを想定しながら日々働いているのです。

つづいて、夜勤あるある「面白いところ編」です。

介護職の夜勤あるある「面白いところ編」

夜勤は大変な所ばかりではありません。心配しなくても面白い所もあります。(笑)

次は介護現場での良くある面白い出来事、驚いたこと、思わずクスっとしてしまうような出来事をいくつかご紹介したいと思います。

夜になるとしゃべり出す。

全介助の80代男性の話です。

全介助というの食事、排泄、入浴、はもちろん体位変換や意思の伝達など生活をしていく上で必要になる動作など全てにおいて介助を行うことをいいます。

この方が夜になるとナースセンターまで歩いてこられ、ひたすら喋るのです。

全介助ですから、歩くことはもちろん、喋る事もほとんどしません。

そんな方が暗い中、スタスタあるいてしゃべるので驚きを通り越してある種の恐怖を感じました。

医学的に解明されていませんが、もともと備わっている潜在能力が夜になると覚醒する、といった事が時々起こります。

これにまつわる話で、女性のご利用者様で認知症を患っている方に多いのが、子供の事を心配する事です。

「あの子弁当持ったか?」「教科書入れたか?」と自分が一番女性として、または母として必要とされていた時の事を話し出すのです。諸説ありますが夜になると覚醒し、脳の回路がつながる瞬間があるとのことでした。

夜勤ではこういった現実では考えられない事が度々起こるのです。

家に帰らねばがはじまる

入居施設での夜勤あるあるの一つに夜になると家に帰ろうとする方が多くいらっしゃいます。認知症を患っている方には、今自分がどこにいるか分からないのです。

それが突然、ハッとして「夜になったので家に帰らなければ」という事を認識し、家に帰ると言葉にするのです。

当然ですよね、我々も夜になると家に帰ります。

「ここに入居しているのに」と思っていましたが、ご利用者様からすると何十年とそういった生活を続けられてきたのですからごく自然な事なのです。

花火

夏場の出来事です。

今夜は花火大会、夜に希望者を募り施設の窓から花火を眺めていました。

いつもお世話をさせて頂いている認知症の男性は部屋で花火の音だけを聞いていました。

ドーンと大きな音が夜空に響き渡ります。

「戦争始まったんか?」

花火がきっかけで昔を思い出す。

どこで何が繋がるかわからないなと考えさせられました。

介護職あるある「面白い所編」まとめ

いかがでしたか?介護職で夜勤を経験したことがある方には共感を得られる内容ばかりではないでしょうか。

本当かな?作り話じゃないのか?と思われるかもしれませんが、私自身の経験談です。これらはほんの一部に過ぎません。

夜勤は確かに大変です、眠気との戦いでもありますし、どれだけキャリアを積んでも不安が付き物です。しかし夜勤でしか出来ない面白い経験や不思議な体験も出来ます。

少しでも興味がある方は介護職の夜勤を経験してみてはいかがでしょうか。

※こちらの記事も参考にご覧ください。

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