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介護の現場にいる派遣社員が馴染めない場合の対策

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介護現場では人材不足のため派遣会社にお願いして、職員をご紹介していただく事があります。

派遣スタッフなしではやっていけない施設も増えているため、これから介護の仕事をやってみようという方は派遣会社に登録するのがオススメです。

しかし施設側がせっかく派遣会社からご紹介していただいても、派遣スタッフが現場の雰囲気に馴染めずに辞めてしまう事もあるというのをご存知でしょうか。

なぜこういう事が起きてしまうのか・・

今回は介護の現場にいる派遣社員が馴染めない場合はどうしたら良いか、について触れていきたいと思います。

自分のアピールをしすぎている

いくつかの介護施設で働いた経験がある方と契約した際に起こった実際にあったケースです。

自分はいくつもの施設で経験があるから介護職はバッチリですとかなりエネルギッシュな方でした。

たしかに経験豊富で業界用語や仕事の流れなど分かっていらっしゃる方でした。

もしこの施設と合えば正社員登用も考慮していました。

しかし一つだけ問題がありました。

それは、自分は仕事が出来る、自分のやり方が正しいと思い込んでいる所でした。

仕事のやり方も手慣れていますし合理的です。

ですが、介護職はチームワーク。

一人が抜きんでていても周りが付いていけないと仕事になりません。

自分の判断で突っ走ってしまう事も多く、結局その方は施設に馴染めずに3か月で来なくなりました。

エネルギーがある事は良いのですが、介護職というのはそれ以上に協調性が求められます。

アピールしすぎている方への対応策は?

自分が今までやってきた実績や経験など活かせる部分は多くあると感じますが、いったん置いといて“環境が変わる”という事を意識する事が大切だと感じます。

活躍できるかどうかは環境が起因する部分が多くあると感じます。

これまではそれで活躍できたけど施設によって環境が違います。

これまでやってきた実績や自負は仕事をする上で非常に大切な部分です。

しかし自身がありすぎて周りを巻き込みすぎると、浮いてしまいます。

そこの施設で今まで働いてきた職員、施設のやり方がしっかりありますから、まずはそこの施設がどういうやり方をしているのか。

そして自分の置かれている“環境”というものしっかり把握する必要があります。

介護職未経験者

かなりレアなケースなのですが“介護未経験で介護職で働く”です。

私の経験上、お一人だけいらっしゃいました。なぜ派遣社員なのか?と聞くと介護の仕事の体験をしてみたかった、

との事でした。

介護の仕事の雰囲気は一般企業の雰囲気と違うのは確かです女性も多いですし、仕事も感情労働ですので一般職と違い独特な空気感はあります。

介護未経験の方が来られると現場に馴染むのに難しい部分はいくつかあります。

まず一つ目は先にもお伝えしました通り、空気に馴染めないという事です。

一般の企業ですとシャキシャキしていると「元気だね」とか「仕事早いね」など良い印象が持たれます。

確かにテキパキ仕事をしている人をお見掛けすると仕事出来る人だな、といった印象を持ちます。

しかし介護の仕事ですと早口だとかテキパキ仕事をする事が返って良くない印象を持たれる事があります。

ではゆっくり仕事をすれば良いのか?

と受け取られるかと思いますがそうではありません。

“余裕を見せる”事が大切なのです

テキパキ動くというより段取り良く動く事が重要なのです。ご利用者様と接する中で早口や仕事が早いと安心感が持たれなくなるケースがあるという事です。

介護の仕事というのは自分の仕事をこなす事も確かに重要です。

しかしそれ以上にご利用者様が安心して利用できる事が最優先になります。

私たちもご飯を食べに言った際、すごく美味しいのに接客がしっかりしていないと「味は美味しいのに来たくないな」と思ってしまいますよね。

これではせっかくの料理が台無しです。

それと同じでご利用者様はお客様、介護は接客に当たります。

介護未経験の方だと、こういう“介護職の共通認識”を共有するのが難しいため浮いてしまいますし結果、馴染むことが出来という事が起こってしまいます。

技術的な事は現場で教えることが出来ますが、現場でご利用者様と接する心構えまでお伝えする事はなかなか難しく感じます。

正社員やパートなど、主従関係が自分の会社ならいくらでもお伝えする事ができます。ただ派遣社員というのは派遣会社のスタッフです。

派遣会社から「この仕事だけお願いします」と契約をすればそれまでになります。

簡単にまとめると、派遣社員に介護業務の心構えを教える事までは難しいという事です。

そしてそういう認識が無いと施設では浮いてしまい、馴染めないといったケースが存在するという事なのです。

介護未経験者への対応策は?

まず施設側ですが、現場の職員に「こういう方が来る」という事を認識してもらう事が大切です。

どれだけの仕事が出来るのか、何をしてもらうのか。そういった部分を明確にしておくことで、他の職員がどのように接していけば良いか知ることができます。

それをする事により、現場に入ってもミスを含めた対応がイメージできるようになります。

現場で一番嫌がられるのは“急なトラブルの応対”です。

ですから、出来るだけ責任感の無い、というと語弊を招くかもしれませんがミスをしても致命的にならない業務をしていただく事を意識します。

業務でいう所の介護では無く、身の回りのお世話です。

次に本人側ですが、「介護の仕事」は人間相手であるが高齢者だという事をしっかり認識してもらう事が大切です。

何でも自分でやろうとせず、出来ることはご利用者様にやっていただく、介護の仕事というものに対してしっかりと捉えることが重要になります。

立場を忘れる。

最初は馴染んでいても、途中から人間関係が悪くなり、どんどん険悪になっていくケースもあります。

人間には“慣れ”というものが存在します。

入った当初は新しい環境に馴染むため、先輩の指示に従って業務をこなしていた方でも途中から慣れてくることにより、自分の判断で物事を進める方が出てきます。

現場には責任が伴います。

最終的に責任を取るのは施設側です。

施設側から「自分の判断で進めていいよ」と指示があれば問題ありません。

しかし勝手な自分の判断で行い、何かトラブルになった時は大変です。ご本人だけでなく派遣会社に対しても責任を負わなければならない事が出てくるかもしれません。

立場を忘れる派遣社員への対応

管理者がしっかりと伝える事で本人の気づいていなかった部分を伝えてあげる事が必要です。それでも自分の意見を通そうとする場合は正直、そこの施設には合いません。

施設側は派遣会社と契約しなんらかのメリットを期待しています。

メリットが無かったらそもそも派遣社員を雇いませんよね?

多少なりとも違ったものの見方が出来る必要がありますが、ある程度、自分の立場を理解した上で意見を出すと良いのかもしれません。

現場で働く方にもこういった意識を持つことが重要です。

まとめ

介護の現場にいる派遣社員が馴染めない理由は働く施設の雰囲気が自分と違う、または人間関係が主な理由になります。

技術的な所、仕事においてはさほど問題になりません。技術的な事よりも周りの人間と上手く仕事が出来るか?

今回は少々厳しい内容に触れました。

しかし派遣社員の方も「介護職ってこういう所だ」とある程度分かっている方が殆どですので人間関係が拗れる、何かトラブルを起こすといった事は私どもの施設ではありません。

派遣会社からもそういった部分はしっかりと説明してくださるそうなので、施設側としても安心出来きます。

介護未経験の方で技術が無くても馴染むことが出来れば自ずと身についていきますし、そういう事が出来る方は正社員、派遣社員問わず重宝されていきます。

それほど技術よりもチームワークが大切なお仕事なのです。