介護の仕事はやりがいは大きいのですが離職率が高いと言われています。
そこで、今回は介護職員が辞めたくなるブラック施設のポイントについてランキングをご紹介したいと思います。
こういう施設は辞めたくなるな、と感じるベスト10をご覧ください。
介護職員が辞めたくなるブラック施設ランキング
逆にこういったブラック施設を避ければ納得のいく転職ができるということで、参考にしてください!
1位 お局様が見張っている
介護職や医療職など女性が多い職場では高確率で存在する“お局様”。
このお局様が仕切っている施設程厄介な環境はありません。
お局様がいらっしゃると施設の運営やサービスの質に影響を与えることがあります。
何かを決める時は局様の顔色を伺ってから物事を決める、自分と仕事のやり方が違うと注意される、お局様に気に入られないと今の施設で働いていけない。などなど。。
本来の業務ではない事にエネルギーと神経を使わなければなりません。
組織にとってこれほど無駄な事は無いと感じています。
また、自分に有利なように物事を進めたい、自分の想い通りにしたいという気持ちから不公平さや不平等さが生まれてきます。
例えばきつい仕事を他人に押し付ける事や、自分は休憩時間を多くとるといった事です。
お局様がいる場合は管理者や責任者よりも発言権がある場合があります。
従って施設内で誰では一番決定権があるのかを調べる必要があります。
面接時に管理者や責任者以外が同席している場合は「あ、この人何かしら影響力がある人なのかな?」と注意をした方が良いでしょう。
※介護職のおばさんについてはこちらの記事も参考にどうぞ。
【人間関係】介護職の女性(おばさん)はなぜ性格が悪いのか?どんな人が向いている?
2位 急な欠勤が出来ない
仕事をしていて、家族や子供が病気になった際や体調不良等、急に休まなければならない事があります。
家庭のために仕事をしているのですから家庭優先なのは当たり前です。
しかし、ブラックな施設ですと「人手が足りないから欠勤は認められない」と言われます。
「未だにそんな酷い職場あるの?」と思われるかもしれませんが、介護業界では珍しくありません、残念ながら存在しています。
当たり前ですが、そのようなブラックな環境だと誰も働きたいとは思ってはくれません。
3位 一族の経営
グループなど大きな規模で施設を運営している所では一族で経営をしている所もあります。
一族経営だと何が厄介かというと、自分たちの考え方に合わない人間はどれだけ優秀でも淘汰されてしまう、なんて恐れが出てきます。
また、さらに厄介なのが一族の中でも指示の仕方やビジョンの方向性が違うというケースです。いわば支持を出すリーダーが複数存在するという事になります。
「私はそんな支持は出していない、私の指示に従え」といったように誰の指示を聞いて動けばよいか迷ってしまいます。
その結果、指示に従わなかった方から注意を受ける始末になり、最終的には退職者が続出してしまいます。
一族経営だと指示を出す人が決まっているのかどうか、かなり重要なポイントになります。
4位 3年以上続いている職員がいない。
組織内に入って2~3年目の新人と20年~30年間働いているベテラン介護士しかいない施設はブラック施設の可能性があります。
様々な理由があるとは思いますが、可能性の一つに“後任が育たない”という場合があります。
なぜ育たないのでしょう?
それはベテラン介護士のやり方を押し付けている場合と新人教育マニュアルがしっかり整備されていない、活かされていないのかもしれません。
どちらにせよ、中堅が育たない環境の施設はブラック施設と言えるでしょう。
5位 新人いじめがある
入社した施設で新人がいない施設もあります。
1年未満の職員がいない場合、“新人いじめ”が考えられます。「うちは若手でも即戦力しか雇用しません」というスタンスなのかもしれません。
しかし若手職員というのは現場にとって非常にありがたい存在です。
ご利用者様にも良い印象与える事があり、施設全体にとっても若手がいるだけで活気づきます。
やはりご利用者様から選ばれる介護施設というのは若手が育っている、活気づいている施設が選ばれます。
業務が忙しいのかもしれませんが、新人の育成に力を入れていない施設というのは今後、良い評判が得られない可能性が出てきます。
6位 運営規定のルールを破る
施設要件や人員配置など、運営をする上でルールが存在します。
ブラックな施設だと運営要件を無視してご利用者様にサービスを提供する事や、存在しない職員のタイムカードの修正、などを行っている所もあります。
7位 他の施設より給与が高すぎる
他の介護施設よりもお給料が高いと離職率が高い、ブラック施設と言われる可能性が高いのです。
なぜお給料が高すぎるとブラック施設の可能性があるのかご説明致します。
介護報酬は全国一律です。
1人のご利用者様にサービスを提供した際に貰える報酬がどこの施設も同じだという事です。報酬というのは企業の利益の事です。
従ってご利用者様がどの程度施設のサービスを利用したかによって報酬が変わります。
どれだけ大きな施設だろうと昔からある施設だろうと一人当たりの報酬額は変わりません。
という事は人件費に避ける費用というのはある程度決まってきます。
大きな施設ならそれだけご利用者様が利用できますが運営費もかかります。小さな施設なら運営費はかかりませんが、ご利用者様の人数も多くはありません。
つまり、施設が大きかろうと小さかろうとどこにお金をかけるかのパーセンテージはそれほど変わらないのです。
バックボーンが大きな企業なら話は変わります。
しかし、介護施設を手広くやっている施設というのはそれほど大きなお金が入ってくるわけでもありません。
そこで、他の介護施設よりもお給料が高い、という事それだけ人材が不足しているという事になります。
不足しているという事は離職率が高い傾向があります。
高いお給料を提示しても求人が取り下げられていないならなおさらです。
以上の事からあまりにお給料の高い施設はブラック施設という事が考えられます。
8位 常に求人が出ている
ブラック企業かどうか見極めるポイントとしては“求人情報”です。
何か月も求人情報が出ているという事は人材が足りていないという事になります。これは介護職に限らずどの仕事にも当てはまる事です。
いつから掲載されているか?そして過去にも掲載されていたかがポイントです。
また、「介護職員募集」などが看板で設置されている施設は全部とは言えませんが離職率が高い可能性があります。
9位 夜勤後に残業
介護施設は通所施設と入居施設に分けられます。
簡単に説明すると通うか住むかの違いがあります。
入居施設で働いていると1ヵ月に何度か夜勤業務があります。
夕方から翌朝にかけて主な労働時間になります。
“夜勤後に残業”というのは朝方に起床のお手伝いをして朝食の準備をします。
そして「さあ、帰ろう。今から何しよう?」とワクワクしている最中に「日勤の職員休みになったし残業してほしい」と頼まれるケースです。
これほどショックな事はありません。
結局朝食後、トイレ介助、入浴介助、そして終わった時刻は正午過ぎになってしまいます。
時々はあるにしても、夜勤後で疲れているのに中々帰してもらえないとなるとブラック施設の可能性が感じられます。
10位 パワハラが蔓延
売り上げが悪いと怒鳴り散らす上司がいる施設はかなりのブラック施設と言えます。
職員のやる気が全く見られない、サービスの質が悪い、など施設の雰囲気で伝わるものです。
また、介護業界は狭い業界ですからすぐにうわさ話でも広がります。
まとめ
いかだでしたでしょうか?
これだけ労働について騒がれている世の中でもまだまだブラックな介護施設は沢山あります。
これから介護職にチャレンジされる方は是非ブラックな施設かどうか見極めてもらい、環境の良い施設で本当の介護職の楽しさや、やりがいを感じて頂けると幸いです。
ちなみにブラックじゃない施設も増えています。どの部分がブラックではないのかまとめましたので、こちらの記事もご覧ください。