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試用期間1ヵ月で介護職の仕事を退職ってあり得るのか?辞める人の問題、雇う側の問題

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介護施設で働いていると僅か1ヵ月で辞められてしまう方がいらっしゃいます。

まだ試用期間とも言える時期ですよね。。

それなのに辞める人の原因は何があるのでしょうか?

もう少し我慢すれば続けられるのに・・というタイミングでの退職は本当に残念ですよね。

介護施設入社一ヶ月間は何をするの?

経験者と未経験者では入社後1ヵ月の内容が変わってきます。それぞれご紹介致します。

未経験者の場合

未経験者は試用期間が定められている場合が多いので、介護の基本から教わります。

主に新人研修担当職員と共に仕事をしていきます。

入居施設で働く場合、ご利用者様のお部屋の清掃、ベッドのシーツ交換、食事の配膳等、介護士のフォローに周る事が基本になります。

また、施設側から介護士の資格を取るように勧められた場合、しばらくすると研修に参加する事になるでしょう。

経験者の場合

1週間から1ヵ月、長ければ3ヵ月ほど、研修担当職員と共に現場を回ります。

リネンやオムツなど物品倉庫の場所、事務室、ご利用者様の情報等の説明からレクリエーションで自己紹介も行います。

通所施設で専属の運転手を雇っていない場合は職員が送迎を行います。

従って送迎ルートを覚えるために送迎車に乗り込みます。

介護職経験者、有資格者であれば施設側としてもすぐにでも現場に入って一人前になって頂きたいので、早い段階から他の職員と同じ業務に取り組んでもらう事があります。

1ヶ月で辞めてしまう原因は何か?

人間関係

1ヵ月間働くだけで、職場の人間関係模様は十分に見えてきます。

介護の仕事はチームワークが重要です。施設の規模にもよりますが入居施設なら1フロアを大体5~6名で見ます。

「フロアに配属されたけど苦手な人がいた、長期間勤めると逆に辞めにくくなるから、早めに辞めてしまう」と、そう考えるわけです。

人間が円滑にいかないと感じてしまうと我慢せずすぐに辞めてしまう方もいらっしゃいます。

これほど疲れるとは思っていなかった?

入社して一週目、二週目というのは緊張感から疲れを感じない方がいらっしゃいます。

「介護の仕事は楽しいな、疲れもそれ程出ないな」と感じていると、3週目に入ったらこれまでの精神的な疲れ、肉体的な疲れが一気に押し寄せてきます。

この波に飲まれてしまうと「この先とてもじゃないけど続けていく自信が無い、辞めよう」

となってしまいます。

夜勤業務も経験者だと入社後2~3週目から入りますのでちょうど疲れが出てくる頃に夜勤業務が来ます。

「自分は経験者だから介護職の大変さは経験済み、だから大丈夫」と余裕を持つのも大切ですが、疲労の抜き方を怠ると気持ちが付いてこなくなり、1ヵ月間を待たずして辞めてしまうのです。

介護度が高い

2~3年の経験者にありがちなケースがこの「医療度が高い」事が理由で辞めてしまう事です。

2~3年介護職を経験されると業務の流れは把握出来てきます。

しかし介護業界全体像を把握出来ないと、すべての施設が同じ仕事と流れだと勘違いしてしまうのです。

もう少し具体的に説明するとどの施設も同じような症状、介護度の利用者様がいらっしゃるぐらいにしか思っていないのです。

しかし現実は全く違います。

提供するサービスによって利用される方の介護度も違いますし症状も違います。

入社後1ヶ月ですぐに辞めてしまう介護士の中でこのようなケースは実のところ非常に多いのです。

介護職を理解したつもりだったのでしょうか、「以前より大変だった」「こんな事までしなければならないと思っていなかった」という言葉が出てくるのです。

一人として同じ利用者様がいませんから、こういう認識の違いがあるとすぐに辞めてしまうのです。

やりたい仕事ではなかった

社会福祉士の資格を持っていて介護現場で働きたい方もいらっしゃいます。

しかし施設側は社会福祉士として働いてほしいと異動をお願いしてくるケースがあります。これは施設側の都合によりものになります。

「相談業務がしたくて社会福祉士や介護支援専門員の資格を取ったけど、やっぱり現場が良いので介護士として働きたいです」と面接で伝えて現場に入ったとします。

しかし、しばらくすると「資格を活かした仕事をしてほしい」と施設側から言われるのです。

働きたい現場で働けない、またはなぜ働きだしてからそのような事を言うのだろう、と施設側への不信感が高まり仕事が続かない原因になってしまいます。

1ヵ月で介護職を辞める人の特徴ってあるの?

「この人続かないな、すぐに辞めそうだな」と感じる人はどのような方なのか見ていきましょう。

自分のやり方に固執する

辞めそうな人の特徴として、自分のやり方に固執する方が多く見受けられます。

介護の技術や考え方も日々進歩していて、常に勉強が必要です。

「昔はこう習ったから」という理由でそれに固執している方は長続きせず1ヵ月で辞められてしまう可能性があります。

その背景には中々自分のやり方が受け入れられない、または自分の方法の方が合理的なのに、と独りよがりの考えを持つ事による傾向が強いです。

自分の意見を伝える事に固執するあまり結果的に孤立していき、煙たがられて辞めてしまうのです。

しかし、これまでその施設で働いて来られ方からすると、「もっとこうしたらよいのに」と考える方がいたはずです。

ここで勘違いしないでいただきたいのが、意見を言う事が良くない、と言っているのではありません。

以前からここで働いてきた方にもやり方があるという事を理解する事が大切です。

相手を尊重する事で自分の意見を伝える事が出来る方だと1ヵ月で辞めるという事にはならないのです。

問いかけに返事がない。

1ヵ月目で問いかけに返事がない方だと「辞めそうだな」と感じてしまいます。

その方に何か不満があるのか、不安があるのか、はたまたそういう性格なのか、話を聞いてみないと分かりません。

しかし、問いかけに返事が無いという事はご利用者様との日常会話でも返事がないのかなと疑ってしまいます。

仕事が楽しくない、辛いと感じている場合が多いのでそういう姿が見えてしまうと「そろそろ辞めそうだな」と感じてしまいます。

組織への馴染み具合

組織に馴染むには人それぞれ時間が変わります。

ですが、すぐに組織に馴染める方は私の経験上ですが長続きしない、1ヵ月たらずで辞めてしまわれる方が多いように感じます。

入社して間もなくは、テンションや勢いで人間関係の構築が出来ます。

しかし2週間、3週間と続くうちに徐々に疲労が溜まり本来の自分に戻ってしまいます。

結果的には精神的に自分が辛くなり辞めてしまうのです。

働いてみなければ分からない事もあります

1ヵ月で辞められる方というのは「とりあえず1ヵ月は様子を見てみよう」と思われる方、

もしくは「良くない環境だから1ヵ月分のお給料は頂いてから辞めよう」という主にこの2パターンに分けられます。

我慢して様子を見る方はまだ環境が改善されれば続けていこうという意思はあります。

管理者なり責任者なりがしっかりその方のニーズを把握する必要があります。

1ヵ月間我慢している方はもう辞める気持ちしかありません。

もしかすると別の仕事の面接に受けに行っているかもしれません。

どちらにせよ、面接時の見学だけでは分からない、実際に現場に出てみなければ分からない事が多い、という事なのです。

従って職場体験をさせていただける所であるなら一度体験されてみる事をおススメします。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

今では求人が溢れかえっている時代です。どこの施設も人員が足りなくて困っています。

売手市場のため就職してもわずか1ヵ月足らずで辞められてしまう方が多くいらっしゃいます。

無理して仕事を続けて心身に支障を来たし、病気になるくらいなら我慢せず辞めて別の施設に行くのも良いと感じています。

何度も言いますが好きな仕事を嫌いになる事よりよっぽど良い事なのです。