リーダー 広告

介護リーダーの仕事内容と悩み。辞めたくなる時は?

プロモーションを含みます。

介護士として経験を積むと、介護職のリーダーに抜擢される事があります。

その名の通り「介護士のリーダー」です。介護経験がある方は実際に介護リーダーがどのような働きをするのかご存じのはずです。

実は「リーダーは大変だ。なりたくない」と拒否される方も少なくありません。

それはなぜなのか・・

今回は介護リーダーの心得や、抱える悩み、辞めたくなる時はどうするればいいのか?について触れていきたいと思います。

介護士のリーダーとは?

介護リーダーは介護施設における現場職員のまとめ役です。

主にグループホームなどの入居施設で配置されている事があり、デイサービス等の日中活動サービスではほとんど配置されておりません。

理由はグループホームでは3フロアから、多い所では4フロアに分かれています。

それぞれのフロア長が介護リーダーという役職で位置づけられています。

施設によってはフロアリーダーやユニットリーダーと呼ぶ所もありますが、リーダーには変わりありません。

仕事内容

介護リーダーの仕事も施設によって異なります。

今回は主にどの施設でも行っていると思われる仕事内容を抜粋しましたので下記でご説明致します。

スタッフのまとめ役

フロアで働いている介護スタッフを主にまとめます。円滑な人間関係の構築や業務分担、何か問題があれば職員の話を聞くのも介護リーダーの仕事です。

介護の仕事はチームで行います。それぞれ役割があり現場で困ったことがあれば報告を受け解決に導きます。

「介護スタッフを纏める仕事」が重荷になってやりたくない、と思われるかもしれませんが心配いりません。

業務は結構時間に追われているので、他のスタッフの干渉をしている時間はお互いにそれほどないからです。

役割分担と采配が介護リーダーには求められます。

職員への教育

正しい介護技術を教えるのも介護リーダーの仕事です。

利用者の身体に直接触れる「直接介護」を行うには研修や資格が必要なので、介護士として従事されている方は介護技術や介護士としての心構えはすでに習っている状況です。

研修で習うのはあくまで基礎的な部分です。

現場でも、研修で習った通りゆっくり丁寧に出来ればそれに越したことはありません。何が言いたいかというと「現場に出ると基礎を忘れる事がある」という事です。

時間に追われる場面に出くわす事もありますが、その時は研修で習った通り業務を行っていると時間が間に合いません。

習ったフローのいくつかを省略して時間をかけずに行うしか方法はありません。その時はよかったのかもしれませんが、慣れてくると「そのやり方の方が楽だ」と癖が抜けなくなり、時間に追われていない業務でも楽なやり方を実践していまいます。

これは頭で理解しているつもりでも中々忘れているものです。

そのため介護リーダーは基礎的な部分、初心を伝える業務を行います。

省略した介護を行うと結果的にサービスの質に響いてきますので施設のクオリティを保つ働きをします。

施設の窓口

介護リーダーは担当者会議に参加するケースもあります。

医療や福祉、介護サービスは一つの事業所だけでは無く他のサービスも利用者を支援する事があります。

例えば足が悪い利用者ですと、買い物は「移動支援サービス」を使い、料理や掃除は「訪問介護」を使うといった形です。

担当者会議とは包括的な支援をしているそれぞれのサービスの担当者、ご家族様、ご本人様と行う会議の事を指します。

介護リーダーになると、この担当者会議に参加する施設もあります。

介護士と介護士リーダーとの違いは?

では、介護士と介護リーダーのどこに違いがあるのでしょうか。

管理業務が増えてくる

介護リーダーと介護士の違いは管理業務が増えてくる事です。ご利用者様の状態の管理、物品の管理、現場の介護士の管理等様々です。

欠勤対応

現場に急な欠勤が出た場合、介護リーダーが現場に出る事があります。

自分の仕事をしつつ現場にも出ます。介護リーダーの仕事は現場に出る事も含まれているのでさほど焦る事はないかと感じます。

また欠勤時の急なスケジュール調整も求められます。スケジュールに関しては管理者が行う所もあります。

会議が増える

先ほども触れましたが、介護リーダーは会議に参加する事が増えます。

担当者会議や新規ご利用希望の方が来られた際は実際にフロアをご紹介します。雰囲気や環境、設備を実際にお伝えする場合が多いです。

介護リーダーを辞めたくなる時とは

問われるマネジメント力

これまで現場の介護職員だった人がいきなり介護リーダーを任せられるとかなりプレッシャーを感じます。

やりたくない理由の第一位はやはり「人間関係」です。

穏やかな性格の介護士ばかりですと良い関係性が築けると感じます。そうじゃない介護士が部下にいると大変です。

現場を纏めるマネジメント力が問われます。

主張が強い職員や、派閥グループに分かれてしまうフロアだと手を焼きます。

何か問題があると介護リーダーの責任になるのではないか?と心配事があるのも介護リーダーの悩みです。

リーダーシップが無い

現場ではバリバリ介護士として従事していたが、介護リーダーとなると一気に力が発揮できない、スランプに陥る方もいらっしゃいます。

人によって現場が合っている方、リーダーシップを発揮出来る方、力が発揮できる環境は人により異なります。リーダーシップが昔から苦手な方だと今後の介護リーダーとしての取り組み方で悩まれます。

時には言いたくない事も言わなければならない

現場のリーダーとしての立ち位置なら、時には現場にビシッと注意しなければならない事が出てきます。

注意をすると嫌われてしまうのではないか?陰口を叩かれてしまうのではないか?と注意をするのを躊躇いたくなります。

実際、私もそうです。

後輩を注意する時など意識してしまいます。注意される側の気持ちも分かると尚更注意しにくくなります。

リーダーの悩みを克服するためには?

介護リーダーを辞めたくなったら次の対策を参考に実行してみましょう!

管理者に相談

介護リーダーはフロアの管理を行いますが、施設全体を管理するのは管理者の仕事です。介護リーダーの上司と言っても良いでしょう。

抱え込みすぎると辛くなります。

何かあれば現場で解決する事に一生懸命にならなくても管理者に相談しましょう。

フェアな視点を意識する

介護リーダーといっても人間です。好き嫌いは出てくるのは当たり前です。年上の方に指示を出す事もあるでしょう。リーダーとして意識する事はフェアな視点です。

好き嫌いが浮き彫りの介護リーダーだと、下から苦情が来てチームワークに支障が出ます。現場の介護士同士でトラブルがあった場合もあくまでフェアに接するのです。

人は変えられない、と受け入れる

過去に仕事が出来ない後輩がいる場合、ガミガミ怒る介護リーダーを目にしたことがあります。昔の介護施設は「怒られて育つ」風潮がありました。

しかし時代は変わり厳しく怒る事は逆に労働意欲を無くす行為だという認識に変化しました。

介護リーダーになった際、後輩に仕事が出来ない後輩、報連相が出来ない後輩がいる際も「人は変えられない」と思うと良いでしょう。

変えようとするとそれに結果が伴わないのでこちらがイライラします。変えられないと思う事でこちらのストレスも軽減できます。

完璧を求めない

リーダーになって挫折する方は“完璧”を求めてしまう事です。

ミスなくなんでもこなさなければならないと自分を追い詰めてしまう方もいます。重要なのは誰も完璧にこなせない、と意識する事です。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

介護リーダーと聞くと大変な業務だと思われがちです。

しかし実際行ってみると楽しくやられている方も結構いらっしゃいます。

人に頼りにされる事が好きな方、チームで仕事をするのが好きな方は是非、介護リーダーを目指してみましょう。

介護リーダーになればお給料に手当が反映され、キャリアアップにも繋がるので仕事に対するモチベーションも上がりますよ。