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介護のヒヤリハット!あるある事故ランキング

介護食事

 

介護の現場は常にトラブルと隣り合わせです。

生きている人のお世話をする施設ですから昨日と同じ状態、というのはあり得ません。

 

このトラブルを解決するところにも介護職としてのやりがいがあるのですが、できたらどんな事件が起こるか知っておきたいですよね。

 

ということで、今回は介護現場で起こるヒヤリハットのあるある事故ランキングをご紹介していきたいと思います。

 

ヒヤリハットって?

そもそもの話「ヒヤリハットってなんだ?」と思われる方もいらっしゃると思いますので簡単にご説明いたします。読んで字のごとく、“ヒヤり”と“ハッと”です。

 

結果的には大きな事故にはならなかったけど、もう少しで大きな事故になりそうだったという状況の事を指します。介護現場のみならず現場作業で良く使われる言葉です。

 

ここからいくつか実際にヒヤリハットあるあるをご紹介致します。

 

(1)椅子からずり落ちる

ご利用者様が食後など娯楽スペースで椅子に座ってテレビを見ている時に椅子から落ちるというヒヤリハットが存在します。

 

ご利用者様は全体的に筋力が低下しています。椅子に座っている姿勢というのは気づかないかもしれませんが筋力で保たれている状態なのです。

 

それに気が付かないご利用者様はみるみるうちに椅子から姿勢が崩れていきずり落ちてしまいます。

介護経験が間もない方で「椅子に座っているから安心」と話されている方が過去にいらっしゃいましたが、大きな間違いです。

 

ずり落ちた結果、打ちどころが悪くて骨折や皮がめくりあがる事もありますので気を付けなければなりません。

 

(2)ポータブルトイレ

立ったり座ったりする際に、膝が痛くてベッドの横に設置されているポータブルトイレを支えに行動されたりします。

 

そういった時にトイレが誤って動いてしまい、転倒してしまうといった事があります。ズレないように設置は考えられていますが、

 

ヒヤリハットの件数が多いという事はそれだけ危険だという事になります。しっかり固定されているから大丈夫という安心感が事故を引き起こしてしまうのです。

 

(3)ベッド

ADL(日常生活動作)が自立している方で危険なのです。

ご自身でベッドから乗り降り出来る方はある程度自立できているので安心、ではありません。

むしろとても危険なのです。

 

ベッドの柵に足を挟む、指をぶつける。電動スイッチを誤って操作してしまう、またはベッドから寝ている間に落ちてしまうなど、ベッド周りは無防備だからこそ危険がたくさん潜んでいます。

 

介護用ベッドもなるべく過去の事故例を踏まえて出来るだけ安全に配慮して作られています。

 

だからといってその安心が必ずしも「安心」ではありません。「私は自分で出来るから大丈夫です」と話されている方の方が職員は見守りが必須になってきます。

 

(4)浴槽内

入浴時にもヒヤリハットあるあるが存在します。お風呂のタイルが滑って転んで打撲、骨折をしてしまった。というケースです。

 

「浴槽の床は滑る」というのは当たり前です。

 

しかし現実的な話“時間に追われる”入浴後のプログラムに間に合わなくなるといった理由でついつい急いでしまい、注意力が散漫になりこういったケースに発展してしまいます。

ヒヤリハットのほとんどは普段できている事の見落としから来るものです。

 

普段は確認していたけど、今日たまたま見ていなかったからこうなった、という事も多くあります。

 

(5)着替え

着替え時にもヒヤリハットが潜んでいます。

 

拘縮(こうしゅく)と呼ばれ、指が曲がったまま戻らなくなる、腕がねじれて戻らない、など間接可動域が制限される状態の方もいらっしゃいます。

 

そういった方の着替え時に気を付けなければなりません。

絶対にやってはいけませんが、袖に通そうとして無理に腕を伸ばす、関節を伸ばそうとすると骨折をしてしまう、または脱臼する事もあります。

 

一般的には力を入れていなくてもご利用者様からするとそうではありません。他の事業所のヒヤリハット事例を見ていてもこのケースは存在します。

 

(6)誤嚥

食事の最中に嚥下能力の低下(食べ物や飲み物を飲み込む動作)で正常に機能せず、のどに詰まらせてしまう事もあります。

 

呼吸困難や最悪、窒息死に至る場合もあります。介護の現場ではあってはならない事ですが、割と多いヒヤリハットなのです。

 

特に現在、高齢者施設を利用されている方は戦争を経験されている方が多くいらっしゃいます。

 

戦時中は食事が満足に出来ず、食に対する姿勢が現代とは比べ物になりません。またいつ何が起こるか分かりませんから、食事をなるべく早く食べるように教えられた時代でもありました。

 

故にその癖が取れず、高齢者施設の食事もなるべく多く口に入れてしまう方もいらっしゃいます。食事はご利用者様にとっては一番楽しみにしている時間でもあります。

 

「待っていました!」と言わんばかりにたくさん食べていただけるのは非常にありがたいのですが、嚥下機能が低下しているご利用者様には大変危険ですので我々職員は細心の注意を払う必要があります。

 

(7)オムツ交換時

こんなところにも?というところにヒヤリハットは潜んでいます。

 

その一つにご利用者様が必ず毎日行う事の中に“オムツ交換”があります。オムツ交換でどうやってケガするの?

 

介護の経験が無い方はそう感じるでしょう。

 

高齢者の肌や骨は我々が考えている以上に弱っています。少し摩擦が起きただけで皮膚は破れますし、治りも非常に遅いです。

少しぶつけただけで骨折、転んだだけで骨折するのも珍しくありません。

 

オムツ交換時に股関節に負担がかかってしまい痛めてしまうといったケースが多く見られます。

 

自分はそんなに強く負荷をかけたつもりは無いのに…と思っていても人の身体というものは繊細なのです。

 

(8)集団感染

介護の仕事をしていて一番恐ろしいのは集団感染です。

 

ノロウイルスやインフルエンザなどが該当します。毎年、行政機関などから感染予防の案内や勉強会が行われています。

 

職員は施設の換気をしたり、湿度の調整をしたり、予防接種も受けます。

しかしそれでも完璧といえないのが集団感染の恐ろしい所。

 

高齢になると抵抗力も弱まり感染しやすくなります。

お一人でも感染された方が出ると即施設を一時閉鎖します。もし感染すると体力も多くありませんから、最悪の場合肺炎になってしまう事や死に至る場合もあります。

 

そうなるとヒヤリハットだけですまない状況になってしまいます。

 

また、事業所を開けないという事はその分収入が減るという事にもなります。

 

利益の面でも痛手を負う事になりますので集団感染はなんとしても予防しなければならないケースなのです。

 

(9)服薬

時々あるのが服薬の間違えです。ご利用者様で管理できない場合、施設側で服薬管理を致します。服薬ミスはあってはならない事ですからスタッフが二人でダブルチェック致します。

 

ですが、夜勤明けや連日仕事が続いてしまうとつい「もう一人スタッフ見てくれているからいいか」という気持ちが芽生えてしまい、チェックを怠ってしまいます。

 

結果いつもと違う薬を渡してしまう事に繋がります。

 

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(10)送迎

通所施設でのヒヤリハットが多いのが送迎です。

車の乗り降り時に足が滑る事や急ぎすぎて足がもたれる、など施設以外でもヒヤリハットは潜んでいます。

 

まとめ

“ハインリッヒの法則”でも述べられているように300件のヒヤリハットの中に29件の事故、そして1件の重大な事故につながる事が言われています。

 

「重大な事故が起きなくてよかった」、結果的には良くてもこれが重大な事故につながる可能性があるということなのです。

 

ヒヤリハットをしっかり報告する事で重大な事故を今後防止できる可能性が出てきます。

そして施設全体で情報を共有し、対応策を考える事が重大な事故防止に繋がるのです。