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介護の面接で未経験者が話すと受かりやすいことや気をつけること

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異業種の方と話をしていると「介護業界は独特な世界ですね」と言われる事があります。

「どういった部分”でそう思いますか?」と尋ねると「専門的な仕事だと思うので未経験者の方が面接に来られた際、どこで判断するのでしょうか?」と話されていました。

それを言われて「確かに、スキルや経験が無い方はどこで判断しているのだろう?」と私自身考えてしまいました。

そこで今回は、未経験者が面接を受けた際、気を付ける事や受かるためのポイントをご紹介致します。

介護職の面接における未経験者のアピールすると受かりやすいポイント

お年寄りのお世話が好き

未経験者の方が面接で「好きな事を仕事にしたい、お年寄りが好きで面倒を見たい」と主張される方が時折いらっしゃいます。

近年、書籍や記事などで“好きな事を仕事に食べていく”事がフィーチャーされていてそれに感化される方が増えてきています。

お給料のために我慢して組織に準じて働くよりも、モチベーションをもって自発的に取り組める環境に身を置く事は素敵な事だと思います。

また、「なぜ介護の仕事に就こうと思ったのですか?」とほぼ100%聞かれます。その際にもこの受け答えは受かりやすいポイントです。

チームで一つの事を成し遂げる事が好きだから介護を選んだ

介護の仕事はチームワークが求められます。

これまで介護の仕事をした事が無い方でも部活動や学校生活においてなにかしら集団で成果を出す事やチームで取り組んだことがあるかと思われます。

チームワークを尊重する方は周りを見て動くことが出来る、チームを尊重する事が出来る事から融通が利く方が多い気がします。

介護現場はコミュニケーション能力が非常に求められますので、未経験者でもチームワークが得意な方は受かりやすくなります。

介護の面接でもチームワークが重要だとアピールする事で、

面接官も「チームワークを大切にする人が入社した際、今ある組織でどう働いていくか」と、実際に働いていただくイメージがしやすくなり、未経験者でも採用率がグンと上がります。

未経験者だからこそキャリアアップしたいことを面接官にアピール

介護の仕事は研修や資格が豊富に存在しますのでどのようにキャリアアップするかを選択する事が出来るのが魅力です。

中には国家資格もあり、どの分野に進もうか実務年数に応じて幅が広がるのでやりがいのある仕事です。

面接時に「どんな仕事がしたいですか?」と聞かれた際、介護の仕事が未経験でもすでにキャリアパスが形成されている方は「将来はこの資格をとってこういう働き方をしたいです」と伝えると未経験者でも受かりやすいですし間違いなく採用です。

キャリアアップを目的にした際、一つ注意しておかなければならないのがその施設で活かせる資格なのかどうかキチンとリサーチする事です。

実際に私どもの施設でもありましたが、高齢者施設なのに相談支援専門員の資格を取得する方や、障がい者で働いているのに介護支援専門員を取得する方がいらっしゃいます。

施設によっては「様々な分野の資格を意欲的に取る事は良い事だ」と応援してくださる施設もありますが、「仕事に関係の無い資格は取らないでください」と受験させてもらえない場合があります。

施設側が受験費用を負担してくれる場合、仕事に関係の無い資格を取る事は難しいですが、実費なら誰も文句は言いません。

働き始めてご自身がどのような資格を取るかは自由ですが、面接でお伝えするならば最低限これから働こうとしているサービスで活かせる資格だと評価は高いです。

雰囲気を見てですが優しい面接官なら「未経験者で勉強不足なのですが、ここのサービスで活かせる資格はどういったものがありますか?」と逆に質問してみても良いかもしれません。

逆質問についてはこちらの記事も参考になるのでぜひご覧ください。

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趣味から介護への適性がわかる

趣味の話がうまくできると面接に受かりやすくなります。

たとえば「趣味や休日の過ごし方について教えてください」と面接官から聞かれる事があります。

私が面接官をしていた際、この質問をした狙いは“ストレス発散方法の確認”でした。

労働の種類は3つあります。肉体労働、頭脳労働、感情労働です。

肉体労働は現場作業員や工場勤務など身体を使ったお仕事です。

頭脳労働はSEやプログラマ等テクノロジーを使った仕事です。

感情労働は自分の感情を抑えてお客様にサービスを提供します。

介護や福祉はサービス産業に分類する事がで“感情労働”と呼ばれています。

仕事内容は車いすへの移乗や入浴介助など、肉体労働の側面も持ち合わせていますが半面、ご利用者様から暴言を吐かれる事もありますし、物を投げられることも現実あります。

プライベートでそのような目にあったら怒るか泣くか、感情が溢れますよね。

しかし仕事なので自分自身の感情を抑えて穏やかな口調で起こった表情をせずに宥める事が求められます。

介護の現場では腹が立つ事や、悲しい事など感情が揺さぶられる事案と常に隣り合わせです。

そういった環境で介護職未経験者がストレスとどう向き合っていくかがポイントになります。

ストレス発散方法が無い方の多くは徐々にご自身の精神を蝕んでいきます。

一緒に働いている方々に迷惑をかけるなどの問題行動が目立つようになり施設にも悪い影響を与えて、最終的には辞めていきます。

介護職未経験者にとっては介護の仕事のどのような部分でストレスがたまるか未知です。

そのため、採用するにあたってリフレッシュ方法を見つけられているかどうかは受かるために大きなポイントとなります。

介護職の面接で気を付けるポイント

見下し発言はNG

介護の面接で「ご利用者様を楽しませたい」「私が元気にしてあげたい」と“私がしてあげる発言”は避けた方が良いです。

未経験で介護の面接に来られる方でここを勘違いされている方が結構多いと感じます。

入社後に介護士の心構えを教えても良いのですが、面接時の印象を良くするためには是非気を付けておきたいポイントです。

何かをしたいという自主的な熱意は良いのですが、自分がしてあげたい事と相手が求めているニーズが違う事があります。

介護士として長く働いているとかなりこの問題に直面するのです。

たとえば休憩中等に職員間で勝手に話が進んで「あの人にあれしてあげたら喜ぶのではないか?」「あの人絶対これ好きだからこうしましょう」と本人のニーズが置き去りにされてしまう事があります。

自分が何かをしてあげたい奉仕の精神は必要ですが、それが強すぎる介護職員は面接時にジャッジされます。

そのため見下している発言を無くすことができれば、かなりポイントが高くなります。

また、介護士の虐待ニュースが時々流れていましたが、あれはまさに“見下す姿勢”から来ています。

「せっかくしてあげたのに期待に応えてくれない」、と怒りに変わるのです。

介護の研修等で「してあげている、等の上から目線はやめましょう」と毎回のように言われていますが、治らない人は治りません。

してあげる事で自分自身の承認欲求を満たしている可能性がありますので自己肯定感の問題でしょうか。

介護のキャリアが長い方でも上から目線の方は結構いらっしゃいます。介護現場で働いている方は他の介護士の“上から目線”の態度や発言をかなり嫌います。

介護未経験者が入社した際、そのような発言は周囲から良い目で見られません。

もし働きだしたとしてもいづらくなってしまうので、ご利用者様と同じ目線、またはちょっと敬う姿勢の方が良い印象を与える事が出来ます。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

未経験者が介護の面接で話すと受かりやすい事や気を付ける事についてご紹介しました。

世間一般が思っている介護のイメージと、現場が抱いているリアルはもちろん違います。

施設側は長く働いていくださる方を求めていますので面接時に少しでも現場のリアルを知っているだけで「理想と現実のギャップに驚くことなく長く働いてくれそうだ」と採用率が格段に上がります。