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介護職の仕事内容や転職サイトなどについて解説します。

介護職員が人手不足に陥る原因

人手不足で忙しい

 

介護職は世間で「キツイ、汚い、給料が安い」という理由から頭文字のKを取り“3K”と呼ばれています。

 

そのため介護職は人気がなく昔から人手不足です。

求人票や求人誌、求人広告を見ると必ず掲載されています。

 

そして毎日のようにこれだけ求人が出ているという事は、仕事の数に対して人員が足りていないと考えられます。

 

本当はやりがいの多い仕事なんですが・・

 

ということで、今回は“介護職員が人手不足に陥る原因”についてご紹介致します。

 

面接には来ているのか?

私の施設の例でいうと、求人の問い合わせは例年に比べ減っているが面接には来られています。

 

年間通して波はあるものの正社員からパート職員、派遣社員と幅広く定期的に人は来ているのが現状です。

 

また面接件数はある程度あるのに、人手不足だという事は介護職員が定着していないという事になります。

 

なぜ介護職員が定着しないのか?

人手不足の原因は何なのか?いくつかご紹介致します。

 

人間関係が悪いから人手不足になる

介護士が定着しない一番の原因として取り上げられるのが“人間関係”です。

 

たまに「介護の仕事は誰でも出来る仕事、一般企業で務まらなかった人たちが働く場所だ」と言われる事があります。

 

実際はそんなことはありません!

 

とてもきちんとしている施設は沢山あります。

しかし、先に説明した社員教育がしっかり出来ていない施設が存在している事も確かです。

 

ご利用者様の悪口を言う、サービスの質が悪い、そういう人間関係が悪い職場環境だとどれだけ多くの職員が面接に来ても続くはずがありません。

 

人間関係というのは施設を運営していくうえで非常に大切で、そこを怠ると途端に人手不足に陥ります。

 

最悪な介護職員同士の人間関係がつらい、その理由は?

 

休みが取れないから人手不足になる

職場環境が人手不足になると一人ひとりの職員が抱える仕事量が増えて行きます。

 

介護現場では職員はシフト制です。

 

他の職種のように毎週土日が休みというわけではありません。

施設の種類によっては施設に寝泊まりしているご利用者様もいらっしゃいます。

 

そのような方がいらっしゃる場合、施設を空けるわけにはいきませんよね。

従って働き方はシフト制になります。

 

シフト制になった場合月休みが不定期なります。

 

故に急な予定が入った際や家庭の都合で休まなければならなくなった等の有給休暇の使用が困難になってしまいます。

 

また、職場環境が良くない施設ですと急な休みは認められない、等というルールがあるケースもあります。

 

“急に職員が休むとなると施設が回らなくなるのでこういうルールを設けた”

という言い分も理解できますが、かえってこのようなルールがあるが故に雇用まで結びつかないという事にもなりかねません。

 

人手不足の悪循環に陥る前に手を打たなければなりません。

 

お給料が安いから人手不足になる

「介護の仕事はお給料が安い」と言われています。

 

おそらく施設の管理者、責任者が頂いているお給料は一般の企業の大卒の初任給ぐらいではないでしょうか?

 

ちなみに私自身の経験上はそうでした。

 

ですが介護職が一番低いわけでもありません。探せば介護職よりもお給料の安い仕事は出てきます。

 

しかし、仕事内容と比較するとお給料が安いのは目に見えて分かります。

高齢者とはいえ数十キロあるご利用者様をベッドから車いすへ移乗する事もありますし、

 

ふらつきが見られる方には寄り添い、いざとなれば支えなければならない事もあります。

 

また、ご利用者様やご家族様からの無理なニーズに応えなければならない事もあります。

 

以上の内容以外にも仕事はありますが、体力的にも精神的にも楽ではない仕事のわりにお給料は他の企業と比べると安いのが現実です。

 

いくらやりがいのある仕事でも、お金がなければ生きていけません。

そのため、賃金の安い施設が人手不足になるのは間違いありません。

 

体力が持たないから人手不足になる

夜勤業務をしていると昼と夜の感覚が狂っていきます。

そうなると頭や肉体的な疲労が取れなくなり、落ち込みやすくなる事やイライラします。

 

ある程度若さでカバーできる部分はあります。

 

しかし、余裕が無い状態の時にふとこの先の心配が頭をよぎる瞬間があります。

 

「歳を取るとただでさえ疲れが取れなくなるのに、夜勤もあると続けられない・・」

 

将来の事を考えて悲観してしまうのです。

 

客観的に自分は今こういう状態だ、と捉えられる方であれば多少コントロールが出来ます。

 

しかしそれが出来ない介護職員ですと、現実的な事に目を向けすぎて仕事を辞めてしまう決断を下す方もいらっしゃいます。

 

ルーティンワークに陥る

通所施設の場合は朝お迎えに行き、施設に就いたら夕方までの時間は何をするか全て予定が組み立てられています。

 

また、入居施設も同様に起床から睡眠時間まである程度予定が出来ています。

 

介護施設での職員の仕事はご利用者様の予定に合わせてサービスを提供していきます。

 

働いてしばらくたつとルーティンワークのように感じてしまいます。

予定だけ見れば同じことの繰り返しです。

 

ただ、一人として同じ人間はいません、ご利用者様も同じです。

 

毎日同じ体調とも限りません。

普段の小さな変化を見つける、そしてより早く対応、報告する事が介護の現場では求められます。

 

しかし日々の成長ややりがいを感じられず、ルーティンワークに陥っている状態だと“お金のために働いている”しかモチベーションがありません。

 

お給料をもらうために今この時間を過ごすことが仕事になっています。

 

それなら介護の仕事に限らずお給料の良い業界に行ってしまう、なんて気持ちから退職してしまうのです。

 

これも人手不足の原因です。

 

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責任感に押しつぶされる

介護施設の人手不足というのは現場に限った事ではありません。

 

管理者やチームリーダーが足りていない施設も存在します。

 

現場で長い間働いてきた人でもチームリーダーや責任者はやりたくないと言われる方がいます。

多少の手当てはでますが、それ以上に仕事量や責任感が増えます。

 

自分の仕事以外にもユニット全体の面倒を見る、職員間の調整、チーム内の困りごとの解決、何か苦情があれば話を聞くのもチームリーダーの仕事です。

 

手当分と業務量を比べると率先してやりたがる人は正直少ないです。

 

しかし、施設としても配置しないわけには行きませんので、経験豊かな職員にお願いはします。

 

ですが割に合わないと感じる、メンタルが持たない、等の理由で辞めてしまわれる事が多くあります。

 

これも人手不足の原因です。

 

数字が苦手

介護福祉事業は毎月、サービス費を都道府県と市区町村に請求致します。

 

事務員がいる施設なら請求業務は事務が行う事がありますが、小さな施設ですと管理者や責任者が請求業務を行わなければならない事があります。

 

介護現場でしか働いてこなかったベテラン職員が苦手としているのが、この“請求業務”です。

 

ご利用者様の利用状況やサービス費、売り上げの計算など介護の仕事とは全く関係のない仕事が増えます。

 

現場の仕事だけやりたい介護職員の場合、こういった事務作業の負担で辞めてしまい、人手不足になることがあります。

 

まとめ 

介護職が人手不足に陥る原因、いかがでしたでしょうか?

 

お給料を上げる努力というのは正直な所、社会構造が変わらないと難しいのです。

 

しかしどうでしょうか?高いお給料が出るからといって求人に問い合わせが増えるのでしょうか?

 

少しは変化があるかもしれません。

 

ですが雇用しても長く続くかどうかは職場の環境が影響している事は確かです。

 

いくらお給料が良いからといって人間関係が最悪だ、サービスの質が悪い、と言われる施設にご利用者様は来ません。

 

そのような介護職員が集まると人の入れ替わりは激しいですし職場環境は悪くなります。

 

どんどん仕事が出来る職員が辞めていきます。

これは非常に勿体ないと感じています。

 

お給料を上げる事も大切ですが、まずは職場環境を見直す、介護職員の意識を変える事が人手不足解消の第一歩となるでしょう。